燕の春
5月19日(土) 今回は春の燕岳を選びました。2年前に山荘主催のイベントに参加して、単独で行く要領を覚えました。前夜10時半ごろスタートし、中房登山口に駐車場には、6時過ぎに着きました。夏よりもかなり登山客は少なめでした。
7:15 梓川SAまでは強い雨が降り続いた夜行ドライブでしたが、豊科を出るころには止み始め、登山口に着くころには、気温は低いものの雨はほとんど止んでいました。
静かな登山道を歩き始め、少し日が照ってきました。暑くなりそうな中、7:50 第一ベンチに着きました。
誰にも会うことも無く、夏の行列に巻き込まれることも無く、軽快なペースで第二ベンチ(8:30),第三ベンチ(9:05)を通過しました。
第三ベンチを過ぎるころから残雪が着き始め、合戦小屋は雪の中です。ここから上は夏道が雪で埋まっているので、合戦尾根の直登になります。
昼食はパンとオレンジジュースです。梅干も持参しました、2年前のイベントで足がつってしまい、梅干の塩分で回復したことがありました。夏になれば荷物用リフトで荷揚げされたスイカも食べることができます。11時半ごろ尾根ルートに入りましたが、トレースがあるので助かりました。
天候は悪化し始め、一面のガス状態になり吹雪が吹きつけました。めがねも水滴がつき凍りだしそうでした。一月の武奈ヶ岳や北横岳と良く似ていました。2000mを越える稜線の春は低気圧の通過のため厳冬でした。
13:30 なんとか山荘まで這い上がりました。 山荘はいつものように暖かく迎えてくれました。 しかし雪の重みを支えるためか、室内には建築資材の支柱が多く設置されていました。周囲の展望も無く、白い海におぼれたような感じだったので、燕岳山頂にも行けず、部屋に案内されてから夕方まで寝ていました。
オーナーの赤沼さんが上がってこられなかったそうで、恒例のアルプホルンの演奏もなく、寂しい夕食になってしまいました。宿泊客は40名程度で、夏の1割もないようです。2日目も朝から前日と変わりなく、下山することにしました。
白い燕岳や、槍ヶ岳、アルプスの山並みを見ることも出来ず、少し待てば晴れるかも知れないと思いながら下るのは残念ですが、単独でここまで出来たことを喜ぶしかないですね。
6時半ごろ下山スタートし、1時間ほどで合戦の頭付近まで降りてきました。雲が流れ青空が広がってきました。風はまだ強く表面の雪を巻き上げているようです。背景は有明山です。
天気が回復し始めたので、写真を撮りながら合戦小屋には8時ごろ着きました、冬から春へ戻っていくような感じです。
暖かくなり、鶯などの鳥の声を聞きながら富士見ベンチ(8:25)、第三ベンチ(9:00)を通過しました。山頂の天気はどうかと登って来るお客さんに聞かれました。本人はいいかも知れませんが、こちらにしてみれば迷惑な話です。展望なしで降りる人もいるのです。
静かな山道を今度のトレッキングを思い出しながら歩きました。雨の夜間ドライブ、吹雪の直登、白いアルプス、しかしこれも登山の良い経験になりました。第二ベンチ(9:30)、第一ベンチ(10:00)、登山口には10時35分に降り立ちました。 合戦尾根の雪がうそのような天気です。
今日の温泉はいつも立ち寄る有明荘です。早い時間に下山できたので、帰りの道路も混むことは無く、堺には7時ごろ着きました。
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