北岳に来ただけ
6月最終のイベントは、北岳を選んでみました。幻のキタダケソウに出合う山旅です。
予想していた天気は雨だったのに、長谷村の朝は穏やかな薄曇でした。今日は雨具の登場はなさそうです。 7時間のドライブも楽しめました。
駐車場の隣にあるバスターミナルです。甲斐駒ケ岳、仙丈ヶ岳の登山客も、ここから北沢峠に行くことになります。始発のバスは6時です、6月の間は北岳の登山口まで行けるのはこのバスだけです。
6時発のバスで北沢峠に着きました。バス停から1kmほどのバス転回場所(Uターン地点)までサービスで乗せてもらいました。ここから北岳の登山口まで約9kmほどあります。次のバスは2時間待ちなので、歩くことにしました。
北岳の登山口の広河原に着きました、加古川から来られた男性と親しくなり同行することになりました。天気はすごく良くなり、初夏のようでした。
2つの登山コースの分岐点です、左は大樺沢ルート、右は白根御池コースです。今回は去年の7月に歩いた大樺沢コースを登ります。
大樺沢コースは、大きな谷の側を通っています。登山道も沢に沿って渡渉をしながら歩くので、清涼感があります。いつでも手や顔を洗うこともできます。
6月の下旬ですが、谷には残雪がかなり残っていました。長い急登の斜面が待っていました。雪渓の写真は前の人に続いて足跡をたどるのが精一杯で、カメラを出す余裕もなく、かなりの危険も感じました。
15:14 雪渓から稜線へ
雪渓を登り詰めると、こんどは岩場と梯子の連続アスレチックコースになります。高度もだんだん高くなるので酸素が少しずつ薄くなり、疲れやすくなってきます。
延々と続く階段です、この辺になると梯子を一箇所超えるだけで息が切れてきます。キタダケソウへの思いだけで登っているようなものです。
疲れているときに花に出合うと、気分も少し楽になります。
山頂と山荘への道が分かれる分岐点にやっと着きました。ここから先は急な坂道はありません。
ここにも厚い残雪の塊が残っていました。夏になればこの下からも花が出てくるような気がします。
なんとか無事に山荘に着きました、雪渓で苦戦し、体力を消耗してしまったので、去年の7月より数時間の遅れになってしまいました。明るいうちに着けて幸運でした。
食事前に冷たいビールを頂き、ほっとしました。北沢峠から約8時間30分のロングトレイルがやっと終わったのです。
4時ごろ起きると雨の様子もなく、今日も暑い日になりそうでした。夜明けの写真を撮るため、三脚を持って外に出ました。富士が雲海に浮かんでいました。
山の斜面に夜明けの光が、かすかに射していく「モルゲンロート(朝焼け)」です。
雲海からの日の出は、山陰に入ってしまい撮ることは出来ませんでした。
富士--雲海--アルプス いいものですね。これから朝食です。
4:47 朝食です。これから半日は歩くので美味しく頂きました。
6時過ぎに山荘を後にして、山頂へ向かいました。風もあり気温も低いようです。
これがキタダケソウです、昨日も山荘手前で咲いていましたが、カメラをザックに入れていたため今日になりました。
キタダケソウと良く似ていて間違えやすい花です、花びらの形が少し違います。
紫色のきれいな花です。
花の写真を撮りながら山頂まで登って来ました。爽やかな登頂でした。
南アルプスの女王と呼ばれています。近いうちに出かけるつもりです。
去年の9月に登頂しました、美しい山でした。
今年中に3つの山を縦走したいと思っています。
下山を開始して、少し下にある肩の小屋まで降りて来ました。日の出の撮影はここの方が良さそうな気がしました。次回はここに泊まろうと思います。
ギンリョウソウ 葉緑素の無い白い植物です、銀色の竜の形から名ずけられたそうです。
下りのほぼ中間地点です、ここにもきれいな山小屋があります。
昨日左のコースを歩いた分岐点まで降りてきました、しかし予定していた
バスの時間には遅れてしまいました。
見たことの無い不思議な植物に出合いました、まだ名称は調べていません。
広河原の登山口までやっと降りて来ました。下りは約7時間です。
小さな小屋が道路のゲートです、バスセンターはその奥になります。
バスセンターで遅い昼食にしました、山荘で買った弁当は冷たくなっていましたが、長い下りで疲れているので、御馳走でした。
2時25分のバスに乗り、広河原を出ました、北沢峠にも鹿がいました。
今日の日帰り温泉はバス停近くの「仙流荘」です、500円で入れるきれいなお湯でした。今回も美しい風景、花、過激なトレッキングが出来た楽しい山旅でした。
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